誰かが亡くなると、裸一貫で生活してきたわけではないので、
その人の持っていた「モノ」が必ず残ります。
亡くなった人が持っていたものが「遺産」です。
「遺産」というと、何を思い浮かべますか?
現金、土地建物、預金・・・。
もらえる側だと、ちょっと嬉しくなっちゃうかもしれません。
また、遺産には「相続税」がかかるケースがあります。
「遺産がどれくらいから、相続税がかかるのかしら?」
相続税
この二点を整理してから、話を始めましょう。
遺産が4000万円を超えたら、相続税の課税対象になるかの調査が必要です
「たった4000万円?」
「何だ、4000万円なら大丈夫」
人により、感想はまちまちだとも思います。
遺産の範囲って?
あなたの思っている以上にいろいろな「遺産」があるのをご存知ですか?
プラスの遺産
- 現金
- 銀行預金
- 保険金
- 株などの有価証券
- 土地・不動産
- 借地権・借家権
- 自動車
- ゴルフ・リゾートなどの会員権
マイナスの遺産
- 借金
- 連帯保証人
- 債務
- 損害賠償金
「そうか、言われてみれば、アレも遺産か・・」
と忘れていたものが、ありませんでしたか?
相続税って、いくらから掛るの?
「ウチは、そんなに資産ないし、大丈夫大丈夫」
誰もが、そう思いたいのです。
でも、本当に大丈夫でしょうか?
わからなくて不安でいるくらいなら、理解して、払うか払わないかを調べてみましょう。
2015年から相続税が増税されました。
法定相続人の人数によって、変わってきます。
一時期ニュースで取りざたされていましたが、2015年1月から相続税が大増税になっています。
●配偶者の基礎控除が5000万円+法定相続人数×1000万円
⇒遺産が6,000万円を超える人だけが相続税を支払っていました。
●全体の4%(一部のお金持ちだけが払うもの)
●配偶者の基礎控除が3,000万円+法定相続人数×600万円
⇒遺産が4,000万円弱でも、納税が必要になる可能性があります。
●全体の8%(都市部では、不動産の資産価値があるため、二桁になるという予測もあります)
ざっと思い浮かべて、4000万円以下かどうか?
不動産は、固定資産税がいくらかかっているかで、おおよその見当がつきます。
土地は、路線価、建物は、固定資産税額で算出されます。
払うか?払わないか?わかない人場合はどうするの?
全部調べる必要があります。
本来、相続税を収めなくてはいけない遺産があるのに無申告だと、脱税で捕まります。
ですので、範囲内で収まっているかどうか、確認しなくてはなりません。
こういうことを考えると
最近、「断捨離」がブームな訳が頷けませんか?
もっと最近では、「人生がときめく片づけの魔法」という近藤麻理恵さんの本がアメリカでも爆発的大ヒットを記録しました。
更には、アメリカの「TIMES」誌が2015年に発表した
「世界で最も影響ある100人」に、なんと近藤さんが選ばたとのこと!
近藤麻理恵さんの名前を動詞にした「Kondoed」という言葉が、
「不要なものを処分する」という意味で使われたりしているそうです。
話がそれました。
もちろん、配偶者や子どもたちに残してあげられれば、
それに越したことはないのです。
残してあげたモノによって「相続」が「争続」になってしまうことも、
ままあるのです。
親や配偶者、さらには自分の「エンディング」「終活」を考えることは、「相続」に直結してきます。
自分の要るか要らないかの判断に困っているモノを、子供や配偶者がもらって、果たしてどう思うでしょうか?
要るもの要らないものをに決着を付け、少しずつ身を軽くしていくことで、日々の生活が充実していくのではないのでしょうか?
そのエンディングを考える作業の1つとして、「遺産」そして、それに「相続税」がかかるのかからないのかの目星を付ける、
ひとつ心配の種が減ることで、気持ちが軽やかになって心穏やかな日々を過ごすことができるのでないのでしょうか?