更新日2017/08/29 この記事は約 3 分で読めます。

「孫に株を譲渡したい」上場株の生前贈与はできるの?

株券

「現金や不動産も大事なんだけど、株ってこのまま子供や孫に譲渡できるのかしら?」
そうお考えの方も多いのでは?
 
これから相続のことを考えようとしている世代のは、ちょうど働き盛りの頃、持っていた株が右肩上がりだった時代です。
株の旨味を知っている方も多いのでないのでしょうか?

「株の旨味」とは?
株で配当をもらったり、売ったり買ったりして利益を出したり、株主優待があったりすることです。

確かに株は価格の上下がありますが、資産として持っていれば、それなりの配当も期待できるもの。

相続の話だと、とかく現金や不動産がクローズアップされがちですが、上場している株の生前贈与も結構メリットが有るってご存知でしたか?

上場株の生前贈与のうまい使い方

実際はどんな方法があるのでしょうか?

上場株生前贈与1:子どもや孫への複数人への贈与

家族

生きているうちにする相続、贈与に関して、贈与税の基礎控除額は、1人あたり110万円/年です。
子に限らず、未成年の孫や子の配偶者など複数人に対して贈与を行えば、短期間により多くの財産を非課税で移転可能です。

「未成年に、株の譲渡なんてできるのかしら?」

出来ます。
正確には、できる証券会社も有ります。
普段お付き合いのある証券会社に問い合わせてみましょう。

上場株生前贈与2:保有している株式をそのまま贈与することも可能

しかも、株の贈与にはお得なことがあります。
何か?

贈与した株式の評価は、次の1~4の価格のうち最も低い価格で評価されます。
贈与時点で株式が値上がりしていても、過去における低い株価で評価し、贈与税を計算することが可能です。

  1. 贈与日の最終価格
  2. 贈与月の毎日の最終価格の平均額
  3. 贈与月の前月の毎日の最終価格の平均額
  4. 贈与月の前々月の毎日の最終価格の平均額

つまり、2ヶ月前から贈与した当月までの、最も安い価格で評価してくれるのです。
おトク感が満載な話です。

株は、現金に比べれれば無駄遣いしづらい

株屋さんによっては、サポートが有ります

未成年の孫に贈与できるよう、サポートをしてくれている証券会社もあります。

チャート

昔のような右肩上がりの株価は望めませんが、配当が良い会社の株であればそれなりの利回りが望めます。
株の配当は、定期的にありますので、それを毎年の家族旅行資金に当てるなどのおじいちゃん/おばあちゃんとしての「毎年みんなで旅行に行っておいで」のメッセージ・置き土産になります。

何度も言いますが、現金はあれば嬉しくて使ってしまうもの。

売るにしても売りどきを考えてなくてはならない株式であれば、そうそう簡単に売却できません。
株の価格の上下や、倒産というリスクもありますが、簡単に手の付けられない資産を継承するという意味では、とても有効な手段です。

プロの業を借りなくてもできる、比較的簡単な相続税対策です

一人年間110万円という枠さえ守ればいいのです。
しかも、直近の一番低い価格で評価してくれるのですから、お得です。

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