二世帯住宅にお住いのあなた。
もしくはこれから二世帯住宅にしようと思っているあなた。
これから二世帯にしようとお考えのお宅には、親も子供もいろいろな「思惑」があります。
二世帯住宅にしよう住宅メーカーに問い合わせてみると、彼らも売り込みに一生懸命ですから、とても素敵な二世帯住宅を提案してきて、つい夢見ちゃいます。
もう一緒に住んでいるというお宅は、「うんざりしている」ところもあれば、「お互いに助かっているわ」と、良好な関係を築けているうちもあるでしょう。
でも、親は先に亡くなります。
ある意味、その時に二世帯住宅の総括が来るとも言えるかもしれません。
相続という側面から見た、二世帯住宅のデメリット
デメリット:兄弟が共有名義になる可能性もある
親が亡くなった後、どう相続するかの青写真を、あらかじめ描いておく必要があります。
できたら、親だけでなく兄弟とも相続時に少なくとも二世帯住宅に関してはどう分けるか?そのまま住めるような算段にするのか?だけでも確認しておく必要があります。
親が亡くなったときの話は、お互いに確かにしづらいです。
でも、よく考えてください。
保険の宣伝などで「万が一」といいますが、銀河鉄道999のメーテルでない限り、死は必ずにでも訪れます。
「万が一」ではなく、「万が万」です。
家の持分について、親に遺言書を書いてもらうこともいいでしょう。
デメリット:二世帯住宅は簡単に売れません!
親が亡くなっても住み慣れた子供世帯はそのまま住み続けたいですよね?
だけど、親世帯のうちだけが空いてしまっている・・。
大人二人がまるまる空いてしまうけど、中でつながっている二世帯住宅では、貸すに貸せません。
また、相続の話し合いの結果、売ることになったとしても、不動産中古住宅市場的には二世帯住宅は売れません。
必ず訪れる将来についてまで考えるのが、相続時にもめないための布石になります。
まとめ「なんとなく」二世帯にならないように
とある二十三区内のお宅の実例です。
ご主人の実家に長男夫婦が二世帯住宅を建てることにしました。
奥さんは看護婦さんをしてるので、夜勤でいなかったりするのでおばあちゃんとおじいちゃんが一緒にいてくれれば助かるということもありました。
おじいちゃんおばあちゃん世帯としても、息子夫婦がすぐそばにいてくれれば、こんなに心強いことはないと喜びました。
息子夫婦はもともと買っていたマンションを売却して、設計して、もう二世帯住宅完成!となっていた矢先に・・おじいちゃんが脳梗塞で亡くなったのです。
朝ご飯を元気で食べてたのに、夕ご飯に呼んでも出てこないのでおばあちゃんが呼びに行ったら、もう息を引き取っていたとのこと。
おじいちゃんは、孫が近くに越してくることを心待ちにしていました。
でも、もうじき家ができる!というところで亡くなってしまったのです。
人は、いきなりポックリ亡くなるケースばかりではなく、その前に次第に老いて弱っていきます。
「転んで骨を折った」とか、「腰が痛くて動けない」など、離れて暮らしているのが心配(特に遠距離であれば)という段階が必ず現れます。
親が元気なうちから、死んだ後の話をするのは、気が引けるでしょう。
でも、必ず訪れることです。
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