更新日2015/09/25 この記事は約 3 分で読めます。

遺言の重要性。おひとりなら必ず遺言は有った方がよい事例

おひとりさま

「おひとりさまの老後」という本があったのを覚えていますか?
また、観月ありささんの主演した「おひとりさま」というドラマの放映もありました。

さらには、結婚されていない「おひとりさま」の息子さんや娘さんの先を案じている親御さんもいらっしゃるのでは?

「相続なんて、家族のいる人の問題」と思っている「おひとりさま」もいらっしゃるでしょう。

違うんです。

「おひとりさま」だからこそ、相続に関して記した遺言書が必要なんです

何で「おひとりさま」なのに遺言が必要なの?

甥や姪に自動的に財産がいくことがある

例えば、ご両親がなくなっていた場合、配偶者も子どももいないあなたの法定相続人は、兄弟姉妹になります。
兄弟姉妹も亡くなっていれば、代襲相続と言って親の代わりにその子、つまり甥や姪に相続権がいくのです。

付き合いのある甥や姪ならまだしも、
ほとんど会ったことにないような甥や姪にあなたの財産が転がり込むで良いのでしょうか?

あまりにもあなたの遺志が反映されていない相続になるのでは?

ちなみに、兄弟姉妹、また甥や姪には遺留分(相続財産の一定割合を取得しうるという権利)はありまません。

遺言書なく法定相続人がいない場合、国庫に入っていまいます

国庫

親も兄弟も亡くなっていて、甥も姪もいない
親はなくなっていて、自分は一人っ子である

上記の場合、法定相続人が存在しない場合は、最終的には国庫に帰属することになります。

遺言書を誰が見てくれるの?

遺言を執行してくれるために、遺言書を書く人は「遺言執行者」を指定することができます。
この遺言執行者に指定された人は、相続財産の管理や、その他遺言の執行に必要な一切の行為をする権利義務を持つことになります。

ですので、遺言執行者がいる場合、相続人といえども、相続財産の処分その他遺言の執行を妨げるべき行為をすることはできません

遺言執行者の指定がないと、預金の解約等の際、銀行所定の書類へ「相続人全員の押印」や「遺産分割協議書と印鑑証明書の提出」を求められ、手続きが煩雑になります。
遺言執行者がいれば、その人の押印で用が済むのです。

どうすれば有益な相続ができるか?ひとつ方法をご紹介します

あしなが育英会

金融資産をはじめ土地・家屋などの不動産でもOKだそうです。
「親を亡くした子供たちを助ける」という遺志が受け継がれます。

遺産のご寄付「遺贈」のご案内

「子孫に美田を残さず」

書き残す
人は思わぬところから財産が転がって来て、持ちつけないお金を持つと、どうしても悪い方に調子が狂いがちです。

全く予想外の叔父や叔母の財産を相続をするケースは「笑う相続人」と呼ばれ、思わぬ財産を手にすることになります。

行き来のなかった甥や姪に、意図せずプレゼントするのは、その子の為にはなるのでしょうか?

だったら、あなたが「どうしたいか?」を遺言書にしたためて、自分が支援したい人や団体の元手になる方が有効だと思いませんか?

ある意味、おひとりさまの自由加減を最後におもいっきり謳歌するためのツールなんです。
使わない手はありません。
人生の「最後の宿題」をやっつければ、残りのこの世をおもいっきり楽しめるはずです。