60代の女の方から相談がありました。
旦那さんとお嬢さんと二世帯同居に暮らしています。
二世帯同居 話し合いをしないで始めた顛末はコレ!実例が物語るドロ沼相続劇
名義変更のできない、亡くなった父親名義の土地・・
義理のお父さんは3年前に亡くなっていて、お母さんは認知症で施設に入っています。
二世帯同居の土地はお父さん名義、建物は旦那さん名義です。
普通お父さんが亡くなったらお母さんなりに相続して名義変更します。
それができていないのはなぜか?
旦那さんの妹、相談者からすると、義理の妹が話し合いに応じないならです。
義理の妹は、実家から電車で一時間のところに独身で一人暮らしをしています。
実は、お父さんが亡くなった後の遺産分割協議にも応ないため土地がお父さん名義のままなのです。
なぜ応じないのか?それは二世帯住宅にした経緯に原因がある
妹は、二世帯同居の建物の建築費に関して、旦那さんが出資したことになってますが、なんだかんだと援助してもらっているのを知っています。
実はこの二世帯同居、お父さんが望んでトントンと話が進んで始まりました。
息子夫婦に子供が出来た頃で、嬉しくて仕方なく、妹の存在や二世帯住宅についての意思確認はおざなりになっていました。
孫の可愛さに、妹は忘れられちゃったんですね。
その時の「蚊帳の外」な感覚が妹にはどうしても納得がいってない、お母さんが味方をしてくれたけど、お兄ちゃんばかりずるいという気持ちがずっとくすぶっていたのです。
お母さんが施設に入るのと前後して、お母さんとお父さんの思い出の品や貯金通帳を持ち出してしまいました。
それが、お母さんの入院を機に爆発した訳です。
「お兄ちゃんは子供の世話で忙しいでしょう?私にお母さんのことは任せておいてね。」と言えば聞こえはいいですが、認知症のお母さん財布の紐をがっちり握っているのです。
お母さんの、施設の世話が忙しいなどいろいろ理由をつけて話し合いの席につきません。
それもこれも二世帯住宅にするときにちゃんと話し合って置かなかった、また、お父さんもお母さんも誰にどう相続をするか?という話を避けて通って来て子供達には伝わってないという問題があります。
成れの果て
全く音信普通の状態になってしまいました。
お母さんの病院のことは全て妹が握っています。
このあと、お母さんが亡くなってからどうなるかは、想像すると怖いですね。
相続は、法廷相続人がハンコをつかないことにはとにかく話が進まないのです。
うちや土地は金額が大きいものなのに分けずらい、換金しづらいという相続財産です。
親は自分たちが死んだらどうなるのか?どうしてほしいのか?
自分の死んだ後のことを考えるのは演技でもないと思うかもしれませんが必ず訪れるタイミングです。
子供達が、仲良くやっていくためにも、話し合い、遺言を残すなど、何らかの指針を立てることをオススメします。
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