2015年から相続税が「増税」されました。
「お父さんって、自分とお母さんがなくなった後、自分たちが住んでいた家をどうしようと思っているんだろう?」
近所のうちが、見る見る更地になっていくのを見て「いったいあのうちではどういう話し合いがもたれたんだろう?」と
人のうちのことながら気になりますよね。
「お父さんのお友達がなくなって、その後どうやら残された子供たちが相続をめぐり仲たがいしている」
ぜんぜん人のうちの話じゃない、明日はわが身、どうしたらいいだろう?と思いますよね。
お父さんやお母さんが亡くなるのは、必ず訪れる近い将来です。
生命保険のCMで万が一のときなどといううたい文句を聞きますが、万が一ではありません。
悲しいけれど、必ず亡くなる日がやってくるのです。
どう相続の話を切り出す?知っておきたい「タイミング」と「ポイント」
どうしたいのか?親の意思を確かめたい。
そう思っている子供たちは、ゴマンといます。
でも、親が死ぬことを前提で話すことなので、とても話しづらい、切り出しにくいはなしではあります。
「うちのお父さんは、ぜんぜん自分が死んだ跡どうしたいかって話をしてくれない」
でも、実は、話したいと思っているんです、お父さんも。
どうしたら話してくれるか?
ポイントは二人っきりになることです。
奥さんや子供たちの前になると、どうしても強がりを言いたがります。
でも、ひとりになると、結構本音を話してくれるそうです。
体が言うことをきかなくなったときに、施設に入りたいのか?うちにいたいのか?
胃ろうなどの延命処置はどうするか?
そして、お葬式はどうしてほしいのか?
案外、親のほうが、その話をする機会をうかがっているという税理士さんもいます。
「みんな」で話すのではなく、「二人」で話すということ。
家業を継いでもらうのか?家はどうしたいのか?
親と子供たちの知識量の違いを認識する
この記事を読んでいるあなたは、もうすでにネットで相続のことを調べられています。
「相続」とキーワードを入れて検索すれば、すぐにそれをアシストしてくれるような検索結果がでてきます。
だから、「暦年贈与で110万までは、税金かからない」とか、すぐにわかります。
でも、同じように親の世代は、情報を集められるでしょうか?
スマホやタブレットを使えるシニアも増えてきましたが、使いこなせているかどうかはまた別の話です。
彼ら、彼女らの情報源は口コミ、お友達の話、テレビです。
情報の量は限られます。
なので、暦年贈与は周知の事実と思っている子供世代が、その話をしたら、そんなことがあったのか?!と驚く親がいっぱいいます。
それが現実です。
知識量のギャップがあるということの認識が大事です。
まずは共有から。
あなたがわかっていることを当たり前としてはいけません。
知らないものと思って話したほうが、話がスムースに進みます。
でも、目上の人なので「そんなことも知らないの?」という雰囲気はかもし出してはいけません。
年配の人に対して、リスペクトが必要です。
少なくとも、ここまで自分たちを育ててくれた親たちなんですから、いたわらなくては・・。
あなたもいつかは聞かれる立場になるのです。
そのこともちょっと頭の隅においておくといいですね。
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