地方の空き家問題は、ニュースなどで見てご存知の方も多いのではないでしょうか?
2013年10月時点で、空き家は全国に820万戸あり、総住戸数に占める割合は、なんと13.5%。
「うちの実家は、どうなるんだろう・・。」という方もいらっしゃるのでは?
実家を離れて、東京などで結婚して生活をしていれば、親が亡くなった後、遠方の実家まで行って片付ける時間を作ることはなかなか難しのが現実です。
相続は「実家をどうするか?」だけではありません
遠く離れて暮らしている親御さんが亡くなれば、通夜葬式、そして四十九日などの法要だけでもかなり大変です。
一段楽したあたりから、相続の実際の作業がスタートします。
保険の請求、実家のガス、水道、電気等の解約手続き、銀行や証券会社、車、きりがないように感じるほど手続きはいっぱいあるのです。
「実家をどうするか」は、相続の一部でしかありません。
「それらの手続きだけでも時間と手間がかかったのに、実家の中を片付けに遠方まで何度も行く時間が無い」とお悩みの方も多いことと思います。
ただでなくても、会社を休んだり仕事をやりくりして、すでに
実家が空き家になっても、相続の手続きと違って、固定資産税の支払されなされていれば、片付けには期限がありません。
実家が遠いと、優先順位がさがり、ついつい先延ばしにしてします。
「実家の中は、のんびり片付けよう」は要注意!!
なぜか?
それは、「売れる空き家の条件」は「のんびり片づけている家の状態」の正反対だからです。
売れる空き家の条件」とは何か?
家の中が片付いていて、適正に管理されている物件です。
「のんびり片づけている家」は、どうなるでしょう?
人の住まなくなった家は、傷みが早くなることはご存知かと思います。
片付けを後回しすることは、イコール家の傷みを加速させていることになるのです。
つまり、どんどん不動産の資産価値を下げているのです。
さらに、はた目から見て空き家とわかる物件は、不法投棄・火災・空き巣被害や近隣とのトラブルなどが起きやすくなります。
「目の届かないところに空き家を残しておく」ことは、すなわち「常にリスクとも隣り合わせ」と言えるのです。
「今度の休みに実家の片付けに行くから大丈夫」
本当にそうでしょうか?
よく考えてください。
思い出の詰まった実家にあるものを、ホイホイと処分できますか?
自分と親の写っている写真が出てきては手が止まり、自分の子供の頃の工作の作品が出てきては手が止まり、とそんなにサッサと片付けが済むわけではありません。
思い出のものならともかく「金銭消費貸借契約書」、つまり、借金の契約書が出てきたらどうしますか?
場合によっては、相続のやり直しも考えなくてはなりません。
相続人に代わって、財産の管理や実家の処分をしてくれる司法書士さんもいます
相続人にとって、実家を処分することは一生に何度もあることではありません。
最低でも、自分の親二人分、多ければ配偶者の父母、さらには叔父叔母までやらなくてはならないケースもあるでしょう。
それぞれのうちの事情に合わせて、どのパターンが一番良いか?よく考えましょう。
お願いする司法書士さんのチェックポイント
- 自動車の売却や土地の売却に関して慣れているか?業者さんを知っているか?
- 実家の登記の手続きがお願いできるか?
- 実家の片付け・処分
- 預貯金解約、有価証券の換金や保険の請求手続きが代行もらえるか?
餅は餅屋。不動産を含めた相続は司法書士。
登記の手続きができるのは、司法書士と弁護士だけです。