「一年に一度、家族を連れての帰省は大変だ」
と思っているあなた。
お疲れ様です。
でも、故郷を訪ねるとリフレッシュできるというメリットもあります。
まだ帰省をしているだけのうちは、いいのです。
問題は、親が確実に弱っていくこと。
兄弟姉妹のうちの誰かが同居、または近居していればいいのですが、親が夫婦二人だけだどこんなことも頭をもたげます。
「まだ親父とおふくろと2人だからいいけど、おやじだけが残されたらどうしよう」
など、いろいろな心配をしてしまいます。
それは、誰も避けて通れない問題で、地方に親を残している人なら、誰でも直面する問題です。
いつか自分の子供たちにも、同じ思いをさせることもあるのです。
そして、親が亡くなり、葬式などの後には、相続手続きが待っています。
都会に住んでいるの地方出身者は、突然親が亡くなると、自宅と実家の間を何度も往復することになり、体もお金的にも参ってしまいます。
また、人によっては相続を巡って親族との仲が悪くなることもあります。
いつ「そのとき」が来るかは誰にもわかりません。
だからこそ「相続の基礎の基礎」を知っていないとならないのです。
【本当にあった話】とある地方出身者の相続
秋田県に実家がある、東京在住のサラリーマンAさん(46歳)の話です。
兄弟は、みんな親元を離れて暮らしています。
昨年、実家で1人暮らしのお父様(78歳)が急死して、「相続」との戦いが始まりました。
お父様の葬式が終わるか終わらないかのうちに、兄弟での相続の話し合いが始まりました。
バラバラに暮らしているので、この機会を逃すとなかなか話し合えないので、比較的スムースに話は進みました。
結論としては、長男である自分が「代表相続人」となり、実家を整理し、父の生前の預金通帳のとりまとめから不動産の処分まで、ほとんどの手続きを1人ですることになりました。
その大変さは、並大抵のことではなかったそうです。
どこがどう大変だったか?
凍結されたお父様の銀行の口座から現金を相続する手続き
窓口で提出を求められる書類が、想像以上に多かったそうです。
地元の役所でしか取得できない公的書類
兄弟の署名と実印の捺印をした「遺産分割協議書」
他
上記の書類は列挙すれば何てことありませんが、どれだけの手間がかかるのでしょうか?
実家の地元の役所、金融機関、不動産関係者らとやり取りしたするのに電話をしなくてはなりません。
相続に関しての書類は、電子書類の提出というわけにはいかずに、紙メディアになります。
そうすると封書を使ってのやりとりになります。
これが膨大な量になりました。
電話や郵便でのやり取りでは用が足りない時は、会社の仕事と折り合いをつけながら休暇を取り、東京と地元、さらには他県に住む弟たちのところにも何度か足を運びました。
Aさんは半年かかって、何とか相続の道筋を付けました。
一部始終を聞いただけで「そんな時間と労力を自分は作り出せるのか?」とゾッとしませんか?
こんなケースでは、専門家に頼むのが心強いです
この方は手続きのためのストレスで半年で5キロ太ってしまったそうです。
それくらい、大変な事なのです。
時は金なり。
専門家に任せるのも一考です。
地方の親の不動産の売却を含めて、任せられる会社もあります。