更新日2016/02/10 この記事は約 3 分で読めます。

相続って何歳から考えればいいの?

平成25年の相続税大改正があって、東京都内では4件に1件の相続に相続税がかかるともいわれています。

「もしかしたらウチも相続税がかかるんじゃないかしら?」
不安になっている方もいるのでは?

どうして不安になるのでしょうか?

それは、自分の持っている財産の把握ができていないからです。
そして、その財産をどういうふうに分配するか?が決まっていないからです。

わからないことだらけだからです。

とはいっても、やぶから棒に相続を考えるのは、至難の業です。
何かきっかけでもないと、考えません。

では、何歳を目安に?いつを目安に?相続のことを考えればいいのでしょうか?

60歳

60代です。

なぜか?

時間・経済力・気力が伴っている年代だからです。

70代80代と年を重ねるごとに、体を動かすこともそうでが、物事を調べたり決めたりするのには気力が要ります。
気力を使うと、体力も消耗します。
元気なうちに行うのが鉄則です。

60代は、子供もぼちぼち独立して、結婚する子供もいれば、生涯独身でいそうな子供もいるという
だいたいの落ち着き先が見える年代でもあります。
子供たちが独立したということは、経済的にも余裕の出てくるとき。

そうはいっても、どう切り出したらいいかわからない(息子・娘の立場から)

おじいさんの命日、なくなった年の10歳手前がわかりやすいです。
「あと10年たったら親父の死んだ年か・・・」
普段、人の話に耳を貸さないお父さんでも、ふと自分の父親のことを思い出し、
つっぱねていた相続のことを考える気持ちになってくれます。

自分が死んだあと、残された家族がどうなるか?自分の親のことはあれこれ言うのは簡単です。
でも、あなたは自分の遺言を書く気になれますか?はできますか?
それくらいデリケートな問題なのです。

もし途中で気が変わったらどうするの?

OK!

そのときに書き換えればいいのです。
遺言は一度書いたら終わりではありません。
日付の一番新しいものが優先されます。

ですので、とりあえず、自筆の遺言書、もしくはエンディングノートでもいいので、したためてみませんか?

「相続」が「争族」に変わらないように

わかったぞ

自分の亡き後を想像するのは、たやすいことではありません。
心理的ハードルが高いのは、わかります。

でも、考えてみてください。

自分の遺志が子供たちに伝わっていなかったために
自分が死んだ後、子供たちが相続をめぐって仲が悪くなることを望む親がどこにいるのでしょうか?

相続は、デリケートな問題です。

でも、一度話し合うとつき物が落ちたように楽になります。
永遠に生きられる人はいません。
いつか必ず通る道なのです。

相続は、自分の生き様を残すことなのです。
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出てくるジャック・スパロウは

未来を怖れることは、すなわち現在の浪費である

とも言っています。
いずれ必ずやってくる「相続」という問題を先にやっつけることは、重荷を背負わずに、余生を身軽に生きていけるということなのです。

きっかけがつかめないのであれば、60代、親の死んだ歳の10年前をきっかけにやってみませんか?

とっかかりに、まず自分の持っている財産を洗い出してみましょう。
財産は、自分のしてきたことの集大成です。
そこを見つめなおしてみることで、それをどうしたいか?の青写真がだんだん浮かび上がってます。

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