「妹など身内に行政書士などの専門家がいて、相続をする権利のある人(相続人)である場合、その妹は信用して相続の話を進めていいのでしょうか?」
仲のよい実の妹なら、まだいいでしょう。
これが、あまり仲のよくない「義理の妹」だったらどうでしょうか?
例えば、お父さんが亡くなって、あなたも相続人、弟も相続人である場合、弟の嫁さんである義理の妹には相続の権利はありません。
でも、自分たち夫婦(弟夫婦)に有利になるような「作戦」を立てることはできます。
そもそも司法書士って?
司法書士は「登記手続」のスペシャリストです。
例えば、相続により引き継ぐことになった土地や建物の「登記変更」の手続きをする場合などにお願いするところです。
素人では「一体どうしたらいいのかわからない」という場合は、司法書士に相談します。
裁判所へ提出する「相続放棄」や「限定承認」などの書類の作成も「司法書士」が代行も出来ます。
身内に司法書士(または弁護士、税理士などの法律の専門家)がいて話がスムースに進まない
「身内にいたら助かるわ」と普通思います。
でも、必ずしも話がスムースに進むとは限らないのです。
「遺産分割協議」と呼ばれる相続財産を分けるための話し合いが始まっている・いないに関わらず、もし明らかに勝手に「司法書士」である身内が話を進めているケースもあるのです。
「なんだか怪しい」と思うところがあったらどうしたらいいのでしょう?
こちらも同じように弁護士や司法書士に依頼した方が「法律のプロ同士」が、法律にのっとって協議をしたほうが話がスムーズに進みます。
法律の素人の相続人が司法書士を相手に協議をしても、まずかないません
例えば、信頼の置けない相続人である司法書士の妹が、被相続人(お父さんなど)と同居していた相続財産をすべて管理している場合、もうお手上げです。
「目には目を」、「専門家には専門家を」がお金はかかりますが、一番確実で時間のかからない方法です。
結局最後は信頼関係
仲のよかった兄弟が、相続を境に仲たがいしてしまう事は、残念ながらよくあることなのです。
兄弟の仲たがいを当然ですが親は望みません。
ですが、用意がされていないとそうなることも多いのです。
相続する時期は、自分たち家族もお金のかかる時期と重なることもあります。
進学など子供にお金がかかるときであれば、のどから手が出るくらいお金が欲しいと思うこともあるでしょう。
そんな中で、相続でお金が入ると思ったら、人格が変わってしまってもいたし方ありません。
たまたま義理の妹がそんな立場だったら、お姉さんにはわからないと少しずつうまいことやってしまう可能性もないわけではないのです。
行政書士などの法律関係の職業の人は、トラブル等の解決サポートする「プロ」です。
あなたが「素人」であれば、残念ながら太刀打ちできません。
もしも、争いになりそうであれば、こちらも弁護士などの「プロ」に頼んで、同じ力関係で挑むことをお勧めします。