一人暮らしだった親が亡くなって、一戸建ての実家を相続するこになったら、まずどうすればいいのでしょうか?
実家は遠方にあるので、今更住む気もない。
自分も家族を持っていて家を出る気はない。
だから、相続は放棄したい。
と、思った時の相続放棄についてまとめました。
空き家の相続放棄について
空き家が増えている現状
親が住んでいた実家を相続するという話しは、最近増えている新しい問題にもなっていることです。
空き家となってその相続に困ることになることが多いのです。
40代、50代の人にとっては、昔は家族団らんの思い出の家でもあります。
そういった一戸建てって、だいたい、駅からバスを使わなければ行けない、いわゆる不便な庭付き一戸建てです。
団塊世代のお父さんが夢のマイホームとして、一大決心して建てて、何十年もローンを払ってきた一戸建てでもあります。
その家が、都心に出やすく、通勤にも苦労しないのであれば、考えようによっては二世帯住宅という方法もありますが、
だいたいの子ども世代は、都心に近い便利なマンションで家庭を持っているものです。
木造一戸建ては20年経てば、家の資産価格はゼロに近く、売るとしても購入時の何十分の一扱いにされてしまいます。
それどころか、家の解体費用を考えれば、マイナスになることはないとしても、期待出来るプラスにはなりません。
空き家の相続 3つの方法
相続放棄
相続を放棄して、全ての財産を相続しないこと。
どれを選ぶとしても、相続人は自分のために相続が発生したことを知った時から、3ヵ月以内に決めなくてはなりません。
空き家を相続放棄した場合のメリット
・家庭裁判所に申し立てるだけで済ませられる
空き家を相続放棄した場合のデメリット
・負債が資産を上回ればチャラになるが、資産が負債を上回った場合は損をすることになる
・自分が住んでいる場合は、退去しなければならない
・一定期間の管理が必要である
相続放棄をしても、管理義務はありますので、何かトラブルがあれば責任を追求される立場であることをお忘れなく。
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熟慮期間の伸長
相続財産の状態で、ややこしく複雑すぎる相続の問題。
調査に時間を要する時は、家庭裁判所に「熟慮期間の伸長」を請求することが出来ます。
後になって思わぬ負債を抱えるといった事態も防ぐことが出来ます。
相続財産とは不動産、金銭だけとは限りませんよ。
ここの時点での調査はとても重大になってきます。
空き家を限定承認する場合
メリット
・実家の不動産を確保できる
・資産が負債より高くても不利益はない
デメリット
・相続人全員が承認しなければならない
・譲渡所得が課されるので、限定承認を選択する人はほとんどいない
・資産が負債を上回った時は得をしますが、譲渡取得税を無用に納めることになる
※譲渡所得税とは
譲渡価格から取得費、譲渡費用を差し引いた額に課税される税のこと
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まとめ
相続には3種類あり、どれを選ぶか十分考慮しましょう。
不動産会社の査定は1社だけにしないで、複数社頼むのはマストです。