更新日2017/06/30 この記事は約 3 分で読めます。

【わかるわかる!】ダンナと一緒の墓に入りたくない!「死後離婚」した後の相続の行方も考えなきゃ

専門家

よくこんな話を聞きませんか?

「お墓までダンナと一緒なんてまっぴらごめん。」

それを裏付けるようなデータがあるのです。

第一生命経済研究所が60歳~79歳までの夫婦を調査したところ
夫婦で同じお墓に入るべき?との質問に驚きの、いや、ある意味納得の回答が・・・。

あまりそう思わない 10%
そう思わない 7%

合わせて17%、なんと2割弱の人が配偶者と一緒のお墓に入りたくないと思っているのです。

最近何か話題の「死後離婚」の疑問いろいろ

死後に離婚届は出せるの?

出せません。
なぜなら、民法によると、どちらか一方が亡くなった時点で、婚姻関係は終わりだからです。
ダンナが死んだら、婚姻関係は終了。

「ダンナ側の親族と縁を切りたいんだけど・・」

婚姻関係は終了しますが、ダンナ側との親族とは、そのまま姻戚関係は残ってしまいます。

そんなときは「姻族関係終了届」というのがあります。
姻戚(いんせき)って、なかなか聞かない単語ですよね?
歴史の授業で聞いたことのあるようなないような・・という単語ですね。
「姻戚」とは「血のつながりのない親戚」。
つまり、「義理の~」から始まる人たちです。

百歩譲って、ダンナとは好きで結婚したかもしれませんけれど、義理のお母さんを始めそれらの人々とかかわりたくて結婚したわけではありませんよね?
でも、その人たちの中に意地悪な人がいたりしたら、ダンナが亡くなった後、真っ先に縁を切りたいですよね。

それを可能にするのが「姻族関係終了届」です。

苗字も戻せます

「復氏届」というのがあって、旧姓に戻すこともできます。
「姻族関係終了届」も役所で提出するので、ついでに一緒に出すことも可能です。

でも、貰えるモノも貰えなくなる??

大丈夫?

「縁は切りたいけど、もらえるものがもらえるのか心配・・・」
そう思いますよね。
年金や相続に関しては、「姻族関係終了届」を出した後でも、下記のような状態なのです!

年金

「姻族関係終了届」なら、遺族年金が貰えます!(社会保険事務所での継続の手続きが必要です)
ちなみに、離婚した場合、前のダンナが死んでも、遺族年金はもらえません。

相続

相続は、ダンナが死んだときの関係で判断するので、ダンナが死んだ後、自分が再婚しようが何を使用が相続する権利があります。
「姻族関係終了届」を出していても、舅姑が亡くなれば、自分(奥さん)の子供に権利が残ります。

価値観は、多様化しています

今の時代、これまでの「家」という概念は、もろくも崩れ去っています。
それを証拠に、お墓に「○○家乃墓」と彫らないうちも、増えています。

自分の人生を楽しみために、自分の人生を犠牲にしすぎるのはつまらなくありませんか?
するべき役割を全うしたら、もう、自分の人生、歩んじゃってもいいのでは?

だんなを見送って、子供たちも独立したら、今度は自分が楽しむ番です。
いろいろな選択肢があることを勉強して、知って、活用していけば、余生が楽しくなります!

わからないことは専門家に確認しながら、ひそかに準備、進めちゃいましょう!